「管理規約」「細則」次第ですので一概に言えないんですが、マンションのおけるペット問題って、実はペット自体ではなく「ペットを飼っている居住者のモラルの問題が大半なんですよ」という点を強調させていただきたいと思います。
「ペット可」の規約があったとしても、普通に考えれば、それは「他の居住者に迷惑をかけないレベルで」という前提条件があるのが当然だと思います。ここを正しく理解できていない飼主様が多いのが問題なんです。たとえ「ペット可」であったとしても、例えばエレベータの中で犬が「おしっこ」しちゃったら迷惑に決まってますよね。誰だってわかりそうなもんじゃないですか。更に一歩進めて考えれば、身体的に動物アレルギーの居住者だっているかもしれないんですよ。だから、そういう方々もいる可能性があるんだ、ということを考えて「エレベーターの乗るときには、ペットは必ず抱っこして、直接床の立たせない」というところまでオーナーの方々が配慮できればいいんです。でも、全オーナーに徹底するためには「ペット飼育細則」を細かく作り、違反者にはペナルティ・・・というところまで作りこむべきでしょう。
高齢者のご夫婦だけで暮らしてる・・・みたいな方々も多いので、ペット飼育について、居住者が納得できるものを作れたら、それが良いですね。マンションの場合、戸建て住宅に比べて所有者のチェンジも激しいですから、中途で入居してこられる方にとっては「規約」「細則」に書かれているかどうかが判断材料になります。それが整っていないと、居住者同士が仲良く暮らしていけなくなりかねません。「どの程度の動物なら飼ってよいか」も大切ですが、その意識が居住者の共通認識になるように工夫することも、非常に重要だと思いますよ。