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ある幕内力士を「不細工な二枚目」と評したこのコラムを、どのように考えますか?

●「大相撲☆ブログ、砂かぶりの夜」から引用
真っ向勝負の相撲を取る、栃ノ心(とちのしん)は不細工な二枚目です 2008.02.27
http://blog.sumomania.com/?eid=575868

稀代の人気力士、初代貴ノ花はかつてインタビューでこんなことを語っていました。「私は人よりちょっとだけ残り腰があるだけで、廻しを引いて寄るか吊るだけの、不細工な相撲ですよ」と。

確かに当時は業師タイプが多く、また同世代の横綱・大関は輪島(わじま)・三重ノ海(みえのうみ)・旭國(あさひくに)といった相撲巧者や、華麗な投げの二代目若乃花など、謙遜もあるでしょうが、不細工と表現した気持ちは分かります。

しかしその不細工な相撲が１０年以上に渡って、多くのファンに圧倒的に支持されたのは間違いない事実です。

先場所十両優勝した栃ノ心(とちのしん)の相撲を見ていて、この大型力士の相撲が何故か軽量大関貴ノ花にダブって見えました。

廻しを引き付けて武骨なまでに寄り立てる栃ノ心に、貴ノ花が語った"不細工な相撲" という言葉を思い出していました。

栃ノ心はヨーロッパ出身力士には珍しく、引き技が少ない力士です。

もちろんそれは、ほとんどのヨーロッパ出身力士がレスリング経験者であるのに対して、彼が柔道とサンボから相撲に進んだということも影響しているでしょう。

その相撲振りを見ていて、まったく体型もイメージも違う貴ノ花を連想させたのは、それだけシンプルで真っ向勝負の "不細工な" 力士が
減ってしまったからかもしれません。

不細工とは無縁の、ニコラス・ケイジのような整った顔の栃ノ心。

器用なことに走らず、正統派で不器用に突き進んでほしい力士です。

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ここで言及された栃ノ心は23歳で最高位が小結、グルジア出身力士の一人で、グルジアでは歯医者さんの免許を持っている秀才です。

23年5月の技量審査場所では一敗の白鵬を追って14日まで二敗を維持し、あわや「グルジア初の幕内優勝か」と騒がれたほどでした。

・平成２３年五月技量審査場所(栃ノ心は前頭六)
http://gans01.fc2web.com/H2/H23-5.html

私は(これほど大相撲に精通している方の論評があって、相撲を見る楽しみが増えたな)と思います。

ご覧になった皆様はどのように感じますか?

質問者：スウィフト
質問日時：2011-10-30 17:25:50
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