メリットは引用などとして、ディメリットについては私の経験も含めて少々懸念点があります。
まず、始動時はセルモータに大電流が流れ、消費電流量として多くなりますので、サンデードライバー的利用のバッテリの環境では、バッテリに対しては不利な負荷になります。
バッテリの消耗、劣化に対しては目に見えないところでジワジワと不利です。
夜間の信号停車時に前照灯を消すか消さないかということも絡みますが、アイドリングストップを励行するなら、そのトレードオフとして消すくらいにしないといけないでしょうし、ましてやよく見かけるエンジン停止時の前照灯、スモール点灯は絶対に避けるべきでしょう。
セルモータの耐久として、通常の車両では信号のたびにセルをかけることを想定していませんから、セルモータの寿命を縮めます。
おおよそ5万km走行以下ぐらいの新しいうちはいいかもしれませんが、10万kmあたりまで励行すれば、クルマの主要部分が壊れる一番先にセルモータのブラシが破損して始動不能になります。
これは私自身が10万kmあたりで体験しました。
(おおよそ励行したのは7~8万km以降でしたが)
昨今のクルマで云々について、実は全く逆な面があります。
一つはクルマの燃費を向上させるために、バッテリへの充電を抑えている仕様になっている物が増えて来ていること。
(ただでさえ上がり気味なクルマが存在する)
もう一つは、オーディオ、エアコンに加え、かつては稀であったABS、横滑り防止装置、数々のエアバック、その他の自動制御装置が従来に増して増え、確実に消費電力が増えていることです。
(安全装置のてんこ盛りによる電装の負荷大)
確かにアイドリングストップは概して環境には良いですが、車両自体がアイドリングストップバスの様にそれを想定して設計されていない限り、ご自身の車両の状況を把握せずに励行することにはそれなりのリスクが付きまとうことになります。
おおよその目安で言えば、バッテリ上がりの兆候さえ全く把握出来ない感覚で安易に励行するのであれば、いざと言う時の走行不能を覚悟する必要があると思います。