すべてのカテゴリ » 知識・教養・学問 » 知識・学問 » 芸術・言語・文学

質問

終了

大正時代の日本文学に興味があります。

まず、入門編として、どの小説を読むのが
いいでしょうか?

私小説などのジャンルに興味があります。

  • 質問者:悩み中
  • 質問日時:2008-11-08 10:06:36
  • 0

大正期のおもな文学傾向は、下記のとおりです。
耽美・白樺・新思潮・アララギあたりをまずは押さえておいてください。
作年によっては昭和にかかる作家さんも多いですが、読みやすい名作は併記のものです。
ただし、新早稲田派系(私小説系)は、慣れてもけっこう読んでてきついかなー
でも、興味がある分野だったら、子をつれてからお読みになってみてください。
独特の閉塞感と暗さのある世界ですね。山頭火は、けっこうはまります。
個人的には、耽美・新思潮・梶井基次郎・自由律俳句あたり、大正期の
文学的成果だと感じますよ。白樺は個人的には好きじゃないけど、
一般的にはファンがとても多いジャンルです。読んでみてはまったら白樺派の
作品は多いので、超ラッキーですね♪ 大衆小説もこの時代のは、根強いファンが
今でも大勢います。

耽美派  谷崎潤一郎・刺青(短編)
白樺派  暗夜行路・志賀直哉/友情・武者小路実篤
新思潮派  芥川龍之介(初期の短編集全般)
新早稲田派  子をつれて・葛西善蔵
新興芸術派倶楽部  檸檬・梶井基次郎
大衆小説  鳴門秘帖、宮本武蔵・吉川英治/江戸川乱歩の初期作品
口語詩  道程・高村光太郎/青猫・萩原朔太郎/春と修羅・宮沢賢治
アララギ派(短歌)  伊藤左千夫、長塚節、島木赤彦、斎藤茂吉の歌集
自由律俳句  種田山頭火の作品群

梶井基次郎は、作品制作期間としては大正時代なんですが、
作品の価値や創作手法などの面では、むしろ昭和初期のモダニズム文学ですね。
大正時代というくくりではなく、1920年代の大正・昭和ロマンの時期という視点で
この時期を観ると、第2次世界大戦前のレトロモダンな時代の空気を味わえますよ。
1920年代のパリ(欧州)の芸術・工芸・文化も一緒に味わうと、大正・昭和ロマンの
味わいがより一層深くなります。

  • 回答者:美衣 (質問から5時間後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

並び替え:

詩人ですけど金子光晴はいかがでしょうか。反骨の文化人で自伝もあります。『マレー蘭印紀行』、『どくろ杯』、『ねむれ巴里』など。

  • 回答者:放浪詩人 (質問から6時間後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

田山花袋『蒲団』
志賀直哉『城の崎にて』
梶井基次郎『檸檬』
なんてどうでしょう?

  • 回答者:Sooda! くん (質問から2時間後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

志賀直哉の『暗夜行路』、倉田百三の『出家とその弟子』などはいかがでしょうか。
谷崎潤一郎もこの時代に作品を発表しています。

  • 回答者:respondent (質問から2時間後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

関連する質問・相談

Sooda!からのお知らせ

一覧を見る