話しこと雇用関係に及ぶや、必ず極端に精神論に偏する意見が散見されます
また実際に職安に足を運んでみたり、求人応募することなく現在安泰の地位に居るからこそ言えるような高見の見物的意見も多く見受けられます
職安の紹介窓口では連日怒声が絶えません。何故紹介できず求人票が出せないのか、と言っているのです。しかも番号札を引いて順番待ちして小一時間、ようやく呼ばれるのが実態です
どの求人案件も競争率2桁が当り前。3桁も珍しくありません
もうかれこれ15年も続く鍋弦不況にサブプライムショックと円高傾向、原油高も禍し、求人の案件数が応募者に比して極端に少ない最悪の事態となっています
このような中、一貫して応募しようとするのと同一職種でせいぜい3社までの転職回数ということでなければ、正社員としてのリスタートは絶対無理です
そうでなければ短期単発のアルバイトや派遣を転々として糊口を凌ぐ以外もはや選択肢がない、それが実態なのです
男女雇用均等法で求人票に男女別を書けなくなり、更に昨年から年齢制限も原則として書くことができなくなりました
これは自分の努力と関係ない天性のもの(好きで男に生まれたわけではない、好きで年を取ったのでもない)で不利に扱われることなく同じスタートラインに立て機会の平等を保証することを本旨としている筈です、本来の目的は
ところが実際多くの求職者が求めるのは若手の女性のみ
そこそこの年齢の男性の場合、無駄足させられることが多くなっただけという逆効果に過ぎないのです。
事ある毎に盲信的にアメリカを引き合いに出したがる御仁が多数いますが、アメリカの方が日本より遥かに機会の平等(相対的平等)は保証されている社会です
日本のように笊法は在り得ず、採用機会の不公平は直ちに当局から是正勧告され、従わなければ使用者が罰せられると共に民事ででも高額の賠償請求をされるというイクォライザーが比較的健全に機能する社会なんです(純粋に職能本位で評価される)
また、日本のように新卒時の初めの一歩でその後の人生が確定されるようなことがなく、いつでも敗者復活可能な社会でもあるんです
人種・性別・年齢・居所・信条・・・ 自分の努力で如何ともし難い属性や、外因性の転退職の多さが元で不利に扱われることのないよう、不平等な判断基準に対して厳罰を科し、真の実力主義社会を構築していくことによって今後の日本は活力のある国になるのではないか
このことによって多少コストアップになったとしても、それは現状企業側やごく一握りの人が制度の歪みのために美味しい思いをしていただけのこと。当然のソシアルコストとして甘受すべきである