6年生、4年生ということですが、
男女でも違いがありますし、今までの読書歴や、
他に好きなもの(音楽やゲーム、スポーツが好きかどうか、授業では何が好きか?)
などでだいぶ変わってくるのですが…、
いくつかあげたいと思います。
まず、小学4年生のお子様は、
学校での生活がまだ世界の大部分を占めておりますので、
それらにそったものが面白いのではないでしょうか?
男女ともにお勧めなのは
岡田淳さんの『びりっかすの神様』、『放課後の時間割』
岡田淳さんの作品は言葉が平易で、
また元学校の図工の先生だったこともあり子どもをよくとらえていると思います。
福永令三さんの『クレヨン王国』シリーズは、女の子により人気があると思いますが
「パトロール隊長」などは男の子でも充分楽しめると思います。
小学6年生のお子さんは個人によってはすでに大人の本も充分読める歳ですので
本当に個人個人の好みやレベルで変わってくるのですが…
少し大人っぽいものを読むことで、ちょっと背伸びしたい…
という願望もいくぶんあるかもしれません。
男の子で読書初心者でもわりと読めるのは星新一のショートショートシリーズ。
一作一作が短いので、根気が要りません。
また女の子で初心者なら赤川次郎の吸血鬼シリーズなど、
少女小説に含まれるもの、いわゆるコバルト文庫系の文庫本はいかがでしょうか。
表紙は漫画ですが、意外な名作もありますし
年代によっては乱読する必要がある時期もあります。
また、映画やアニメのもとになった物語を映画とともに楽しむ手もあります。
ハリーポッターが近年では有名ですが、
ハリーポッターより私がお勧めなのは
上橋 菜穂子『精霊の守り人』シリーズです。
また、男の子でRPGが好きなら田中芳樹の『アルスラーン戦記』などもオススメです。
戦い物を避け、もっと穏やかなものが良い、
というのであれば、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を
ますむらひろしさんの猫のアニメーションとともに楽しむ。という手もあります。
あのアニメーションは美しいので、お母様も楽しめると思います。
谷川俊太郎の詩集などは小学生から老人まで長く楽しめますし
ちょっと難しいかもですが、高田崇史の千葉千波の事件日記シリーズの
「試験に出るパズル」のような、少し軽めのパズル推理物もいいですね、
高田崇史氏は他にQ.E.D.シリーズという、
古典や歴史に対する薀蓄満載のステキなシリーズも出しておりますので
軽いものから徐々にそっちに引っ張るのもいいかもしれません。
でもなにより一番大事なのは
お母さんも一緒に楽しいことだと思います。
お母さんが昔好きだった本、読んで面白かった本を
お子様にプレゼントしてみられてはいかがでしょうか?