高校の部活で合宿した時、他の高校とも一緒の宿にとまりました。
友達が神経性の胃炎になっていたので、ほとんど食事ができませんでした。
他高校とも合同で食事してたとき、私は部長として、
「無理しないで残しなよ。身体が大切だから」
と言いました。
先生はその時目の前で、にこにこと話を聞きながら食事を続けていました。
し」
かし翌朝。
合同の朝会?のようなもので。
先生は、
「他の学校の生徒さんはすばらしい。ちゃんと残さず食事する。それに比べてうちの生徒たちは、生物部員なのに生き物の命を頂いていることを知らない。全く嘆かわしい」
とみんなの前で言いました。
もしそう思うなら、食事の時に目の前で言えばいいだけの話です。
しかしそうしないで、その時はにこにこしていて、後になって陰口のようにしかも大勢の面前で。食事がとれなかった子が、どれほど傷つくかもい考えもしないで。
私はそれまで、その先生を物凄く信頼していました。
それだけにその瞬間、頭が真っ白になり、自分のことよりその友人のことが心配でどうしようもなくなりました。
暴力でも何でもない、些細なことです。
しかし信頼しきってただけに、それ以降、二度と先生を信用することはできなくなりました。
暴力やわかりやすい理不尽なことは意外にすぐに忘れます。
しかしその出来事は、一生私の心に傷になっているでしょう。