ばらまきです。
以下私見です。
■定額給付
(政府案)
・一人1万、15歳未満と65歳以上は追加支給
・高額所得者への給付制限もあり得る
・クーポン券か現金支給
→はっきり言って額が中途半端。それに、15歳未満または65歳以上を厚遇するのも不公平。子供がいない/できない(不妊などの理由で)家族に不公平ではないですか。高齢者に厚くするのも合理性がない。高齢者は15歳以上65歳未満の方より倍以上生活費が掛かりますか?介護費や、足腰の弱い老人のため交通費を賄うなどコスト増の生活も考えることはできますが、それはきちんと社会福祉の費用として支給すべき。今回の定額支給のような一過性で名目(景気刺激対策)が異なる考えをごっちゃにすべきでない。
高額所得者への支給制限も無意味。公平性に欠けるし、対象判断のコストが掛かる。既に、富の平準化は累進課税で調整されている。今回の景気刺激対策のための定額支給なら、1人10万円くらいを全国民に分け隔てなく配布すべき。これくらいなら景気刺激の意味がある。もし、財政赤字の悪化を気にするのなら、定額支給そのものはやめるべき。やるなら公平に1人10万、財政赤字を気にしてるなら一切やらない、そのどっちか。
クーポン券も不要。クーポン券だと印刷コストが掛かる。それに、有効期限などがあると必ず使ってしまわなければならない。それは、単なる需要の先食い。後で需要が細るだけで、結局意味はない。現金支給にしておけば、必要に応じて住宅ローンの繰上げ返済や、割安になっている株式投資などに金が回って、個人の使い出がよくなるはず。
■高速料金の土日祝日1000円
・土日祝日は1000円
・ただしETC装着車に限る
・期間限定の措置
→土日などの休日に行楽で高速を使ってもらい、観光で金を使わせたいという考えですが、はっきりいって愚策です。もし、そのような考えなら、土日祝日が休日でない消費者は、その恩恵が受けられないのですか。世のすべての人が土日祝日が休日とは限りませんよ。はっきり言って不公平です。また、ETC装着車に限るのも変。高速料金は、受益者負担が原則だと思います。高速料金は、既設の道路のメンテナンス費ときちんとペイする見込みのある計画道路の建設費のための対価だと思います。曜日やETC装着の有無に関わらず、走った距離分だけ道路を痛めつけているので、その分を負担すべき。いくら長距離を走っても定額料金なんて馬鹿な考えもいいところ。世の交通機関で、いくら乗っても同じ額という運賃の交通機関なんて聞いたことないです(1日乗り放題券とかありますが、少なくとも最小区間を数回乗らないと元が取れない料金になっているので、そのような乗り放題券と訳が違うと思います)。乗った距離、痛めつける影響度(小型車、大型車の料金差)などで、従量課金が普通の考え方です。ましてや、時限制度など偏った考え方。きちんとメンテナンス費と不必要な計画道路の費用を凍結して、恒久的に高速料金を下げるべき。
他にもいっぱいありますが、こんな愚策が、何百人かの役人が何時間か何十時間の超過勤務をして出てきたアウトプットなら、あまりに質の低いアウトプット。それに費やされた超過勤務手当てすらもったいない。