サンタクロースはアメリカで生まれ、そこから世界中に広まったと言われているが、もともとの起源は聖ニコラスというキリスト教の聖人だと言われています。
【聖ニコラスの特徴】
「豊かな穀物をもたらす聖人」「無実の人を救う聖人」「乙女の守護聖人」「船乗りの守護聖人」「子どもの守護聖人」→特に「子どもの守護聖人」の性格が強まる→子どもに贈り物を与える聖人となる
村の祭り→教会の禁止、宗教改革を通して→家族単位の祭り
聖ニコラス、特に聖ニコラス祭には異教的要素が多く含まれる
赤、紫、青などのマント・司教冠・司教杖を身に付け、白いひげの厳格で神聖な人物で、良い子にはプレゼントを与える優しい人物であった反面、子どもを鞭で叩いたり、連れ去ってしまったりする恐ろしい面も持ち合わせた聖人
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コカコーラ社は設立当時から積極的に商品広告に取り組んでいた。しかし、女性と子どもという領域だけはなかなか市場開拓が進まなかった。当時、純良食品運動家たちがコカコーラには麻薬やカフェイン、アルコールが入っていると訴え、子どもたちに飲ませるには危険な飲料としてのイメージがコカコーラに強くまとわりついていたからである。このような悪いイメージを払拭するために起用されたのがサンタクロースである。
そのサンタクロースを描いたのはハッドン・サンドブロムだった。彼は1931年から1964年までサンタクロースを描いた。彼のサンタクロースは、前述のライエンデッカーやロックウェルの描いたサンタクロースとほとんど変わらない。異なる点は顔が童顔だという点、服は必ずコカコーラ社のイメージカラーである赤と白だという点である。そして彼の描いたサンタクロースは、巨大な資本力と特有の広告戦略で全米へ、さらには全世界へと広がり、「真っ赤な服を着たサンタクロース」が定着した。つまり、サンタクロースの赤い服はコカコーラの赤だったのだ。
ということです大まか経過です。