茨城南部の平野地帯です。筑波山から南東に30kmくらいの農村地帯ですが、セミの様子はこの10年ほど、毎年気になっています。
お書きになったのはミンミンゼミですが、このあたりではミンミンゼミとニイニイゼミが確実に減ってきています。アブラゼミは3年前までは変化なく来ていましたが、それも減り始めました。
今年はというと、ニイニイゼミの声を聞いたのは去年より2週間も早く6月半ばだったのですが、個体数が多くないまま推移し、この2週間でようやく合唱の形になってきました。
アブラゼミは2週間前にはじめて声を聞き、通常なら今はうるさいほどなのですが、おぉいるなっ 程度の個体数で、最近希な少なさです。
ミンミンゼミも同様に1日じゅう鳴いているということがありません。
ツクツクホーシはまだ聞いていません。例年ならもう聞いていても良いはずですが。
ヒグラシは、例年どおり6月下旬から聞こえはじめ、朝夕は大合唱しています。
全体としては、おっしゃるように例年より少な目な感じはあります。
ただ、この10年の個体数減少は、幼虫が成長しているはずの果樹畑や神社周りの地面がどんどん減少しているせいだと思っています。つまり、成長していたはずの幼虫がコンクリートでふさがれて出てこられなくなっている場所がいくつもあるのです。
ただ、今年に関していえば、雨が多く幼虫がカビにやられている例もあります。セミが出てくるはずの場所で、蟻にたかられている幼虫を何匹も見ています。
そういう意味では、今年のセミ個体数の変化は、人間生活による影響よりも天候のせいといえるかも知れないと思っています。