岩波書店「広辞苑」を引用してみると、「にほん」は、わが国の国号。神武天皇建国の地とする大和(やまと)を国号とし、「やまと」「おほやまと」といい、古く中国では「倭」と呼んだ。
中国と修交した大化の改新頃、東方すなわち日の本の意から「日本」と書いて「やまと」とよみ、奈良時代以降、ニホン・ニッポンと音読するようになった。
現在も、よみ方については法的な根拠はない。
「にっぽん」は、古来ニッポン・ニホンと両様によまれる。ニッポンの方が古い。
百科辞典によると、「にほん」か「にっぽん」かという論議は、日本が近代国家として世界に登場するようになってからしばしば繰り返されてきたが、今日でも決着はついていない。
1934年(昭和9年)3月、文部省臨時国語審議会は「にっぽん」を正式の呼称とし、最近では、たとえば郵便切手や国際スポーツ大会などではNipponと表記しているが、これが一般的とはいいがたく、また法的にも根拠はない。(審議会は「にっぽん」と決定したが、政府は法制化しなかった。)
さらに、京都産業大学 日本文化研究所 所長 所功(ところ いさお)氏に研究所を通じて問い合わせたところ、次のような回答を得た。
漢字「日本」の「日」は、華南の呉音で「ニチ」、華北の漢音で「ジツ」、「本」は呉音も漢音も「ホン」です(もちろん、古代の発音を復原することは困難ですが)。
従って、6世紀ころから仏典呉音の影響を強く受けていた7世紀代のわが国で、「日の本」を「日本」と表示した時は、「ニチホン」→「ニッポン」と読ませ、その省略形が「ニホン」となったと考えられます。
だそうです。
日本って難しいですね。
- 回答者:Sooda! ちゃん (質問から14分後)
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