当然です。
本来の改革の意味はよりよく改めることですが、彼の行ったすべての起点は持論の郵政民営化・財政投融資改革による道路族の粉砕でした。思いがけず首相になった彼は年次改革要望書と自身の考えをすり合わせる中で改革を「カイカク」と意訳し、国民負担率は増加し続けました。ご存じのとおり、郵政民営化後は郵貯資金が欧米へ流出する結果となり、この金融恐慌です。自分のやりたいことをやるためだけにアメリカの力を利用し、国民経済のことなどまるで考えない政策のオンパレードのどこを評価しろというのでしょう。最後まで見届けず引退だなんて同郷の一人として誠に遺憾、情けない。
===補足===
補足
農林中金の資金が外国債や外国証券で毀損されている中、郵貯資金だけが安泰というわけにはいきません。確か主幹事はゴールドマンだったと思いますが大量に資金運用を委託し、ドル安とダブルで毀損を受けているのは間違いないでしょう。金融恐慌のながれのなかでの出来事の一つにすぎず、きっかけというわけではありません。