介護福祉士です。
第三者として お年寄りとお子さんの姿をみて時に両方の気持ちを別々に聞くことがあります。
お年寄り側の気持ちですが
十中八九の方が、
「子供が孫を連れてくるとうれしいどころか疲れてしまう」
照れ半分、うれしいから言うんでしょ~~って言うと
本気で嫌な顔をして
「疲れる。。。でも言えないしな。。。」と
きまって 延々、愚痴りはじめるのには
この仕事をはじめたばかりのころは ほんとに驚きました。
というか、わたしも親には孫を見せると喜んで帰ると寂しいと思っていたので
ショックでした。
お体を壊されたあと、行動が減った場合
本当にしんどくて動けなく 何もしたくないのかもしれません。
体調が少し回復すれば 明るくなって動きまわるし、
お年寄りの「しんどさ」は若いものには想像もつかないような大変なものなのかなと 最近つくづく感じます。
動かなくなると固まるとか よく言いますが
お年寄りの運動って、温度に気をつけた入浴や
トイレへ行く、花をいじる、見る、会話をする、という生活行動ででも
弱っているときなんかは足りるものです。
下手に働きかけをして動くことをすれば、骨折したり
ご馳走をすれば 訪問による疲れと 食事の塩分のため腎臓に負担がかかりますし
事実、お孫さんを連れた息子さん夫婦が2日泊まりにきただけで
食事制限が崩れて クレアチン値が一気にはねあがり人工透析に及んだ人がいました。
そこまではあまりいないけど 息子さん娘さんの、よかれと思った思いやりが
逆に出て 調子を崩し入院した例を 何度も見てきました。
ほんと驚くほどもろいです。
様子をみて あまりにも何もしなくなれば
しんどいんだね、と同調しながら 動きたくなるような環境を作ってあげるのがいいみたいです。
楽しませてあげたいというのは
親孝行な証拠だし 素敵な娘さんに違いないですし
思いやりを感じることのうれしさは何よりの喜びでしょう。
思わぬ異変につながらないような
カラダに負担がかからない方法でサプライズしてあげてください。
あまり驚かさないように 電話しておいてから行くことをお勧めしたいです。
短めの時間で 他愛のない会話をし 片付けをしてそうじをしてあげたりして
さっと立ち去る。
そして 何か、特別なことをしてあげるのでなく
日々、ちょくちょく休みの日に顔を見せては
やはり短めの時間で帰ることが一番喜ばれるようですよ。