大学も少子化を迎え競争が加速しています。それは、国立大学も同じで、学生が集まらないと、収益が上がらないようになってきています。
それに、将来の優秀な人材を育てるという国家戦略の観点でも、優秀な研究や、質の高い教育を行う大学(国立・私立を問わず)は必要です
国立大学については、民営化すれば、即効率的な経営ができるという単純な話ではないと思います。財務面だけ重視して、客(=学生)集めに執心するような学校運営を始めるようになれば、高等教育研究機関としての意義がなくなり、本末転倒の結果になります(たとえばですが、成果が見込めなさそうでも、派手さがある研究計画の大風呂敷を広げたり、学生の人気取りのために、名前は売れているけど偏った考え方をした著名人を教授に据えたりするなど、真摯な研究・質の高い教育を行う機関として反する運営をはじめるかもしれません)。
少子化を始め、さまざまな要因で大学間も競争し、いずれ淘汰されていきます。その過程で、民営化も止む無し、というなら分かりますが、いますぐ撤廃・民営化を考えるのは時期尚早だと考えます。
経済上の問題で進学困難な学生には、育英会が貸付などで対応しています。また、私立を中心に、成績が優秀な学生は学費免除などで、優秀な学生を誘致しています。なので、質問者のおっしゃる制度は、すでにもうあります(現状で十分な制度かは、議論の余地はあると思いますが)。