変っているかどうかはわかりませんが、楽しかったのが、高校時代にやったバイト、
「年末2週間のしめ縄」でした。
楽しいだけでなく、今に生きる人生の教訓です。
数々のバイトをしてきて、私の性格のせいもあり行くところ行くところでおかしなことばかりしてお店などにはご迷惑だったこと、その時にお世話になった大人の方々の優しさ、寛容さを覚えた良い経験ばかりでした。
中でも、これは珍プレイ続出であったのは上の二つです。
しめ縄売りは、仲良し5人でまとめて雇ってもらい、スーパーの前で、通りがかるお客にしめ縄を売るわけですが
こちらは園芸店、真向かいにも果物屋があり、そこでもしめ縄売りをしていました。
果物屋のほうは男子高校生5人、こちらは女5人。
出だしは向こうが入り口なのでか、みんな、こちらへ来る前にそっちで買ってしまうんです。
対抗意識がメラメラと燃えだして、私たちは声の限りに「しめ縄いかがですか~~~」
「今なら半額~~」・・・・勝手に値引きして売りまくり、売り出し時間終了の3時間も前に完売し、大成功だと喜びでバンザイしていました。
お店のご主人が驚き、大喜びで明日の分まで持ってきてありがとう!がんばって!と戻っていき、臨時おこづかいまでくれたので、ますますはりきって売りまくりました。
段々エスカレートしてきて、勝手に「売れ残りそうだわ・・・・」と水道につけるもの、車につけるタイプのものなど、小さいし、こんなものはオマケにしやえ!とおまけにつけまくりました。
そして最終日、計算が合わないとお店のおじさんが首をひねるので、
「あ!オマケにつけたり、半額セールしました!」と、本気で手柄をたてたとまだ思いこんでいた私たちがいうと
オジサン、がっくり肩を落としながら、
それでも「イマドキ、こんなにやる気のある子らがおったのが、おっちゃんうれしいわ~。」と
バイト代と共におこづかいもくれました。
これを家に帰り、喜んでもらえたと親に話すと、親は驚き、翌日早々に謝りに行っていました。
おじさんは、「いやいや、気持ちがうれしかったのだ」と
怒るどころか褒めてくれたらしく、親はとても尊敬していました。
その後、家族ぐるみでつきあいが続き、20年以上経ち今に至りますが、
わが息子もつい一昨年までそちらでアルバイト。・・・・しめ縄売り、まともにやっておりました。^^;
こんな迷惑なことをして、それを寛容に許してくれたその方は、
この年末にガンで亡くなりましたが、
この方のおかげで息子にまで働くということは喜びでもあり、迷惑をかけた、後の学習の大事さを教えていただきました。
この感謝を伝えられたことが最高のバイトの思い出であります。
今の自分の仕事においての
辛いことを我慢し、きちんとする、また、良かれと思っても迷惑をかけることがある、よく考える、
人の失敗をどう良い方向へ生かしてやるか・・・など
大きな意味を持たせてくれるという、最高の師となってくれたこのオジサンが私の仕事のポリシーに生きています。