数年前になるのですが 私の友人も同じような状況でした。
そんな時に『特定調停』というものがあると話を聞き
実際に その友人は『特定調停』を行いました。
私自身が行った訳ではないのですが 毎回同行していましたので
ある程度は覚えているので お話しますね。
まず 簡易裁判所は御存知ですか?
裁判所と言っても 中はいたって普通の役所みたいな感じでしたよ。
裁判所に行き 特定調停というものがあると聞き相談に来ました的な事を
告げると良いと思います。
最初は 裁判所の職員の方が あなたの事情を詳しく聞いてくれます。
その時点で 厳しい事を言われる職員の方もおられるみたいですが
友人の担当だった方は大変親切に対応してくれました。
特定調停をするにあたり 自分の家計を細かく提示する必要がありました。
裁判所で相談をした最後に申し立て用紙とは別に色々質問事項が書いてある用紙を渡されていました。
それには家計の支出を 事細かく明記しなくてはならなかったみたいで
1ヶ月の食費・光熱費・電話(携帯)代・家や車のローンがあればその返済額
・賃貸であれば家賃・娯楽費・保険代・ご主人(自分)のお小遣いなど
内容は その簡易裁判所で違うのかも知れません…。
あと 借り入れをされている会社の名称・住所・電話番号
担当者がいればその人の名前
そして 各社毎の借り入れ金額と月々の返済額・返済日・契約日などもあったと思います。
友人は 数社分の契約日が不明になっていたものがあったらしく
不明のまま提出していたら おおよそでいいので明記してくれと言われたそうです。
(契約書などを見れば 契約日が記されていますよね)
それを明記して裁判所へ提出します。
すると次回 裁判所へ出向く日時を提示してくれます。
前回提示された日時に裁判所へ行くと調停委員という方との面談です。
(ここからは個室での当人だけの面談だったので友人から聞いた話です)
まずその調停委員の方と 毎月どのくらいだったら返済が可能なのかや
この中で もう少し削れる部分はないかなど話合うそうです。
収入が十分にある場合や無駄遣いが多い場合など 返済が困難ではないと思われると やはり申し立てが困難なのでしょう。
決まるとその調停委員の方が次回の面談の日までに
借り入れ額の利子の分を 最低金利に引き直した計算をしてくれ
借り入れ期間などから今までに払いすぎた利息分を元金に充当した金額を出してくれるそうです。
場合によっては (借り入れ期間が長い場合など)
この時点で もう十分元金は支払っており 利息分を毎月払っていたなどという場合があり元金が0円になる事も。
友人も10年近く返済をしていた所が3社あり
最低金利に引き直しの計算をしなかったら 全然元金が減っていないと思っていたのに
最終的には とっくに元金は支払い済みで利息分だけを払っていたという事でチャラになりました。
そして再び裁判所側から提示された日時に裁判所へ行くと
前回の調停委員の方と本人で 借り入れされている会社へ和解交渉を行います。
交渉と言っても 調停委員の方が相手側の会社へ電話をして
電話での交渉で 本人はその場に立ち合っていただけだったような形だと
言っていました。
全部の会社との和解が成立した時点で終了。
新たな月々の返済額や返済完了日などが明確になります。
友人は 返済総額が約4分の1になり月々の返済額も1社あたり数千円。
3年未満で返済完了を迎えられる事が決定しました。
説明が下手なので分かり難いと思いますが こんな感じのものが特定調停です。
費用も 1社あたり申し立ての手数料として印紙代と裁判所に提出する郵便切手代で 合わせても当時で約千円くらいだったと思います。
ネットでも検索すれば出ると思うので
一度『特定調停』で検索して御覧になってみるのも良いと思います。
金融会社に返済期間を延ばす相談をしたいとまで考えていらっしゃったのならば
金融会社ではなく 簡易裁判所の方へ相談された方が断然良いと思いますよ。
きっと一番良い方法が見つかるはずです。
それと ご主人には内緒とのこと…。
調停をされれば 先の見えない返済ではなくなります。
返済額や返済完了日が決定した時にでも 打ち明けてみても良いのではないでしょうか。
もしくは 裁判所へ出向く前に相談出来たなら 同行してもらっても心強いと思いますよ。
一日でも早く不安な毎日から開放される日を心からお祈りしています。
※数年前の事ですし 地域によって特定調停のシステムが異なっている場合があるかも知れませんが 御了承下さい。