京都出身です。
京都は関西で「うどん」がメインですが、蕎麦も美味いのです。
京都のくろ蕎麦。殻ごと挽いた太めの蕎麦を固めに茹でます。ざる蕎麦で食べます。
薬味としては、京都野菜である九条ねぎを小口切りに刻んで、本わさびと山椒の香りが強い京七味で食します。
蕎麦のごつごつした食感に、地元産のわさびの辛味が吸い付きます。
京都の奥の北桑田郡美山町(今は南丹市美山町となっている)の普通のうどん屋(蕎麦屋)で食べました。そばつゆも、鰹を昆布だしに鯖節(福井から来る鯖でしょう)を足して作った出汁で、薄口醤油との相性もばっちりでした。
関東の蕎麦は、基本的に更科で、白くて細くて、最初はソーメンのように力なく、頼りなく感じたものです。関東生活25年で今では、すっかりそれに慣れてしまって、その繊細の味わいが好きになりましたが、やっぱり、京都のくろ蕎麦も十分美味い、懐かしい味です。