基準があってそれ以下の農薬が収穫前後には使われています。
精米後は本来なら農薬の散布は無いはずですが行われていることもよく後で発覚してますよね。
いずれにしろ、農薬は付着しているので絶対によく洗うことをお勧めしたいです。
あと、米は「洗う」ではなく「研ぐ」のです。
まず、農薬や目に見えない虫やその卵、死骸を水だけで米にしみこんで際付着しないようにすばやく洗って水は流してしまいます。
これを数回繰り返して水が透明度を増してきたら
水を流した状態で手でガッガッという感じで米とぎボールで押し付けるようにして研いでいきます。
何度か途中で水を入れて洗い流しては繰り返し
水が濁らなくなったら最後に水を分量だけ張ってしばらくそのままつけておいて火をつけます。
米を研ぐ意味は、ごはんをおいしくするために大事なことです。
研ぐことによって、米が潰れてべチョッとなるとか言われるのですが
それは格安の米で
カサ増しおために白く濁った色のクズが(古々米)まぜられている商品のことで、
その古い古い米のクズがつぶれてしまい、べチョッとするので
ごく普通の米ならそういうことはありません。
研ぐとなぜ米がおいしくなるかは、
コシヒカリのような上等でコシとツヤがある米には表面に皮膜のような状態ができやすくそれがコシになり張りができるのです。
ごく普通の安めの米にはそれが無いのですが
研いでくと、米の表面に膜ができて、中に水分が閉じ込められながら炊き上がるので
安いお米でも古々米の混入の無いものであれば、その膜ができることでコシヒカリやアキタコマチ、ササニシキのような味わいに負けないおいしいごはんに炊き上がるという具合です。
これは、実際に調理学校へ通っていたころに実験して確認しました。
===補足===
あと、ライサーや米が入っていた袋に薄茶色の粉が残っていますが、ほとんどあれは糠です。
研ぐことで、米に残っていた糠を取り除き炊いたごはんは、米本来の香りも出てきます。
また、よく研いで糠を取り除いた米ほど、ごはんは腐れにくく
研がないものほど腐りやすくなります。
これも調理師学校時代に実験もして習いました。
特に、夏場などの弁当は怖いです。
研がない米で炊いたごはんは腐りやすく食中毒の原因になることがありますが、気づかず食べていてなぜかおなかを壊しているという事もよくあるんですよ。