映画『死者の学園祭』ですね。
タイトルのせいかレンタル店ではホラー映画のところに置かれていることが多いのですが
内容は純然たるミステリーです。(原作:赤川次郎)
赤川次郎のファンで当時の彼女も大ブレイク中だったので見に行きました。
原作は推理小説史上屈指のどんでん返しが最後に用意されているのですが
(内容は書きません。どんなものかは一度読んでみて下さい。)
その辺りはどうなるのかな?とも思いながら。
原作のどんでん返しはありませんでしたが、
映画は映画でストーリーがちゃんと練られてて面白かったです。
原作のテイストも入れながら「再現できない箇所を中途半端に再現しない」
(大抵の「実写化」はこれをやって失敗する)
という制作方針が感じられて、映画は映画で楽しめました。
これが不入りで興行的には失敗だったというのが信じられない・・・。
好きなシーンは、実は犯人の一味だった近しい人(原作も同じ)と
最後に青空の下で会話するシーンでしょうか。
「罪」というわだかまりがありつつも互いを想っているところが良かったです。
一番好きな訳ではないですが、
映画『新宿少年探偵団』での「拒食症のアイドル」という難しい役を演じきったのも
印象に残っています。当時彼女はブレイク前で一癖ある役を演じることが多かったです。
この直前に出たPSゲーム『ユーラシアエクスプレス殺人事件』でも第一発見者役。
(そのためショックを受けており、ある程度捜査を進めないと聞き込みできない)
ちなみに彼女は高校時代に加藤あいと仲が良かったことで有名ですが、
この2作品で続けて共演したのがきっかけだそうです。